
投資をするタイミングについて
コロナの影響から世界が自粛ムード一色になってから久しい今日この頃。
今はかなり落ち着きを取り戻したものの、危機的状況になるといつも決まって同じようにパニック相場が訪れるます。
今回、米国指標の一つであるS&P500インデックスを見ると、2020年2月19日に付けた高値3393.52から、3月23日に付けた2191.86という安値まで、なんと35.41%もの下落となりました。
たったのひと月でとんでもない下落率ですね。
この2191.86という安値の水準は、2016年8月頃の高値と同じくらいなので、3年半くらいの時間がたったの1か月で吹っ飛んだという見方も出来るわけで、例えば安値で損切りをしてしまった場合は3年半、時間に直すと30660時間を無駄にしたという事と同じだともいえます。
損切をすることが悪いというわけではありませんが、個人的に、時間は何よりも高価なものだと思っています。
さて本題に。
波乱のマーケット、見送るべきかやるべきか?
こうした波乱の動きになっているマーケット、いまは投資をするべきなのか見送るべきなのか?意見が分かれるところではありますが、私がアドバイスをするのであれば「状況は関係なく、常に投資はするべき」です。
資産・お金を増やすにはプロアマ問わず「投資」が一番簡単です。
簡単というのは語弊がありますが、誰にでもできるという意味での簡単です。
特にまとまった資金が無い場合にも投資は可能で、日本ではつみたてNISAなどがモテはやされているようですが、まず投資を始めたいという場合には、積み立て方式での投資がベストだと思います。
投資と聞いて引いてしまう理由は?
一般的に投資と聞いて腰が引けてしまう理由で、一番多いのは損失が怖いからではないでしょうか?
皆さんプロではないので、どこが安くてどこが高いのか?暴落した場合には、いつまで安くなる動きが続いて、いつ反発するのか?などなど、プロでさえも見極めが難しいわけですから、一般の方にしたらチンプンカンプンですよね?
大切なお金を投下する際のタイミングは非常に難しい。。。だからやらないという方が多いのも理解できます。
海外投資のサポートをしているとよく聞くこの言葉。
「今は円高だからね・・・」「今は円安だからさ・・・」
これって、いったい何(いつ)を基準にしているのかを明確にしなければ成り立たないのですが、皆さんほとんど自分が覚えている水準が目安になっているのだと思います。
いくつかのチャートを用意しました。何のチャートかは、後ほどお答えします。
先ずは下の3つのチャートを見てください。
1つ目
2つ目
3つ目
上の3つのチャートを見ると、1つ目は高い水準にあるように見えますよね?そして、2つ目はどちらかと言えば安い水準に見えて、3つ目は中間あたりに見えませんか?
いったい何のチャートなのか答えを言ってしまいますが、これ全部同じドル円(USDJPY)のチャートです。
一番上が、一時間ごとの動きを表示させたチャート(1時間足)で、二番目が一日ごとの動きのチャート(日足)、最後が月ごとの動きを表したチャート(月足)というわけです。
同じものでも、見る基準(目線)を変えてしまえば印象が変わる。ということがお分かりいただけたでしょうか。
あなたは今投資しますか?
ちょっと脱線してしまいましたが、例えば一番上の動きをしている投資対象があったとします。
「貴方は今投資しますか?」と聞かれた場合、下記のいずれかのことが考えられるとおもいます。
1.高値掴みになって、この後下がってしまいそうなので止める。
2.上がり調子なので、このままもっと上がってくれそうだから乗っかっちゃえ!
3.上がり疲れてきたので、当面このあたりでもみ合いそうだから、どっちに動くのか少し様子見。
さて、あなたはどうでしょう?
前提として、一回の投資で全額有り金をぶち込む一括投資の場合です。
山っ気がある人であれば2番かもしれませんし、慎重派の方であれば1番もしくは3番ではないでしょうか?
ここで問題なのは、一回で有り金全部を突っ込むという事です。
お薦め投資法
私が思う初めて投資をする場合、一回で全額投資するのではなく、資金をできる限り多く分散して投資することによって高い時も安い時も投資ができ、結果としてコストを均すことが出来る。
いわゆるドルコスト平均法が良いと考えます。
ドルコスト平均法が最強の投資法というわけではありませんが、誰もができるリスクヘッジであることは間違いありません。
また、はじめの一歩としての投資であれば、短期の投資商品よりも、ある程度長期(15年以上)のものがお薦めです。
なぜ、ある程度長期がお薦めなのか?という質問をいただくことがあるですが、どんなものにもバイオリズムというものがあり、それは経済/マーケットにおいても例外ではありません。
経済の動きを見て見るとザックリと10年から15年の周期で大なり小なり浮き沈みを繰り返しているため、15年以上であれば経済の山も谷も全部ひっくるめて投資し続けることになり、よりドルコスト平均法が機能しやすくなることが一番の要因です。
また最近では、海外投資をされている方から相談を持ちかけられるようになりました。
中でも一番多いのが、契約する時には何度も何度も親切に説明をしてくれた紹介者の方と、契約からしばらくたって全く連絡が取れなくなってしまい困っているというものです。
特にビックリしたのは、ご自身がどのような内容の商品を契約したのかを全く理解しておらず、ひどい方は何年支払う契約なのかすら把握していないという場合もありました。
正直、どうやって契約する気になったのか不思議でたまりません。。。どんなに美味しいことを吹き込まれたにしてもです。
すでに契約してしまっているものは、継続するのか損切りするのか悩ましいところだと思います。
しかし、上記で相談に来た方々はほぼすべて、解約した場合のペナルティーを理解していませんでした。これまたビックリです。
先ずは私自身が全ての海外商品を熟知しているわけでは無いので、調べてから商品がどのようなものであるかを説明し、それがご自身の希望に沿うものなのかをお聞きします。
そこで継続する、解約するなどの判断をしてもらい、可能なものであれば手続きのお手伝いをさせていただくこともあります。
とにかくお話を聞かせていただいて思うのは、何も知らずに契約してしまって、どうしたらいいのかわからないまま放置してしまっている人が、結構いるのだという事。
そういった方が周りにいる、もしくは自分が当てはまる!という場合には一度ご相談ください。
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