
投資全般に当てはまる、恐怖に駆られて行動すると?
2020年の3月。
コロナの影響でマーケットに混乱が起こり、世界中の株式市場が大きな下落を巻き起こした結果、自分の時価総額も日に日に目減りしていくため、長期積立であるオフショアプランを恐怖に駆られて解約される方が相当数いました。
今となってみれば、底も底、大底だったわけですがその時解約をされた方の中には、もう何を言っても聞いてはもらえない状況で、「今はまだ下落の始まりだ!俺の情報ではこっからの下落がすごいんだから、今すぐに解約したい!」とすごい剣幕でまくしたてられたのを記憶しています。特にこちらのかたは、ピンポイントで一番の底になったところで手続きされてしまったようです。。。恐怖にかられると冷静な判断が出来なくなるので、何を話しても聞こえなくなります。
というより、こうしたパニック的な下落というものはこれまでの歴史で何度も起きているため、私たちはパニック的な行動はほぼ間違いなく損することを知っていますし、これまでの経験から現状がどういう段階であるのか等を丁寧に説明をさせていただくのですが、なかなかどうして、いったんパニックになってしまうと気持ちを切り替えるのは難しいのかもしれません。
勿論中には、話を真摯にお聞きいただけて思いとどまる方もいらっしゃるので、今回の場合は相当感謝されました。(笑)
そんな3月とは違い、今は株式市場も下落前の水準近くまで切り返す国が増えており、積立投資の時価総額もかなり回復しているにもかかわらず、最近また解約を希望される方が増えてきています。
理由は、やはり収入の減少です。
あまり大きく取り上げられることはありませんが、相当リストラが起きているのに加えて、個人経営の飲食店などは未だに回復の目途が立たないところが多く先の見通せない状況が続いています。また目をつぶりたくなるような情報ですが、国内の自殺者が3か月連続して増加しており、9月は前年同月比で8.6%増えて1805人になってしまったという非常につらい報道もありました。
そうなってくると、パニック的な行動とは違いアドバイスもより慎重になります。
「ない袖は振れぬ!」ではないですが、無いものはどうやっても無いですから、いくら良い商品だと理解していたとしても、積立を続けられる資金が無ければ継続することはできません。中には、「この低金利時代を利用して、1%程度で借り入れをして3%確定の付いている商品に回してます~」なんて方もいらっしゃるようですが、それはさすがに私たちの口からは言えませんからね。
ただ、リストラや経営不振にある状態であったとしても、長期積立商品の解約は最後の最後にするようにとご提案します。
契約されている商品によって出来る出来ないなど変わってきますが、例えば、
1.積立の金額を減らす
2.一旦積立を停止する
3.引出をする
という手続きが取れる場合があり、またそれらを組み合わせることも可能だったりするわけです。
そうして、また状況が好転してきたら、出したものは戻せませんが積立の金額をに戻す、停止している積立を再開する、といった手続きをすれば良いだけです。解約をしてしまったら、大きな解約手数料が発生してしまい、また経済的な余裕が出て積立をするとしても一からやり直しとなり、時間がかかります。
何よりも、この世で一番高価なものは個人的に時間だと思っています。
契約している商品や、契約した年によって様々な違いがあるため、今とても困っているのに自分は何ができて何ができないかを知らずに、ただただ悩んでいるもしくは全て諦めて積立に使用しているクレジットカードを使用できなくして放置してしまった。などという方もいらっしゃいました。ご存じない方もいると思いますが、是非一度ご相談ください。
弊社でサポートしていない商品であったとしても、ありとあらゆる人脈を駆使して商品内容を把握することも可能です!
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